ホテル産業経営塾 第8回講義

講義テーマ  :  リージョナル・マーケティング
講   師  : 

高橋 敦司 氏
 東日本旅客鉄道 千葉支社 営業部 部長


高橋 講師の講義風景


第8回講義 プレゼンテーション賞 受賞者
大森 伸翁 さん (ザ・プリンスホテルパークタワー東京)
次点: 若林 昭彦さん (東京ドームホテル)

【講義内容】
タイトル: 
"リージョナル・マーケティング”
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コンテンツ
1.JR東日本が観光開発?〜なぜ私たちはこんなことをしているのか

2.今、なぜ観光なのか?
・観光が21世紀のリーディング産業に
・「こたつミカン」の消費原理
 ⇒ 「こたつでミカンを食べる」と「ミカン狩りの旅に出る」の違い
・これまでの「観光」と「あたらしい観光」→あたらしい観光は地域が主役
・東日本エリアは観光の宝
 ⇒ いずれ伊勢や京都や神戸をしのぐ地域を輩出する可能性
・商品が無いとお客さまを動かすことはできない
 ⇒ 「観光開発と仕入」の一体化組織
 ⇒ 「びゅう」のブランドは「東日本の鉄道の旅」のトップシェア

3.ちばデスティネーションキャンペーン(2007年)の事例
・忍び寄る少子高齢化に立ち向かう地域に残された途は「観光」
・「みんなで」「おもてなし」
・「なんでもない」はずの素材が観光資源へと進化を遂げる
 ⇒ 「波の伊八」の行元寺
・SLが走ることで得たもの

4.まとめ
・観光で地域を潤すメカニズム
・地域を潤すために忘れてはならないこと

【グループディスカッション】
テーマ: 「ホテルが地域のまとめ役となって、地域を観光で潤す」

1.下記のいずれかのケース(地域)を選び、そこにあるホテルが地域の方々を集め、観光で地域を潤すモデルを策定してください。
 「地域のどういった方々を集める(関与させる)か」を、十分に議論してください。

ケース選択肢:
@人口減と高齢化が泊まらない、漁業と農業中心の海に面した町。そこに20年前からあるリゾートホテル。
新鮮な魚や野菜がある。
海岸の景観は美しいが、海岸周辺に観光資源は無く、みやげ物店や食堂の設備も古い。駅前の商店街は寂れている。

A人口100万人を超えるコンベンションシティにある、大型ホテルの1つ。
同様のホテルとの競争が激化する中、大型コンベンションの減少が著しい。
周辺には魅力ある港町の景観やプレイスポットを抱えている。

B昔から観光で売り出している、山間にある旧街道の歴史的な町並みを有する温泉地にある老舗旅館がルーツの大型ホテル。
多くの宴会場を持つが、旅行サイズが小さくなってきたため稼動は低い。
旅館は多数あるが、廃業する宿があとを絶たない。
豊富な湯量と泉質には定評があるが、それ以外に目だった観光資源は見当たらない。

@〜Bを仮想の街としてディスカッションをするのが難しければ、実在する具体的な地名を挙げてディスカッションしてもかまいません。その場合、実在する地域の現状はあくまで仮想(・・・であると仮定する)としてワークをしてください。

2. モデルを策定して発表してください。
プレゼンテーションは、その企画を、集めた地域の皆さまに訴える(観光で地域を潤すことへの参加を促す)ためのアピールとして、行ってください。

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